お知らせ
2022/05/25
Sale 220519 オークションレポート
5月19日に今年2回目となるマレットオークション モダン&コンテンポラリーアートセールが開催されました。全208ロットからなる本セールの落札総額は2億446万9150円（落札手数料含む）を記録しました。版画や立体などのマルチプル作品、絵画、陶器などを中心とした出品内容で、今回も国内外の多くのお客様にご参加頂き活発な競りが行われました。
セール前半にはロッカクアヤコ、KYNE、LYといった日本のコンテンポラリー作家による版画の他アンディ・ウォーホル、ディヴィッド・ホックニー、パブロ・ピカソ、マルク・シャガールなど海外作家の版画の良品が揃いました。
Lot 003：バンクシーの＜Pulp Fiction＞（シルクスクリーン、2004年、ed.600）はエスティメート 400-600万のところ815万5000円（手数料込み/以下同様）で落札。バンクシーのプリントはサインやed.の有無によりその値段も大きく変動しますが、こちらはサインなし・ed.600の作品ながら入札を集め、他図柄作品についても今後の伸びが期待できる結果となりました。
アンディー・ウォーホルによるプリントは＜Marilyn (Announcement)＞、＜サムという名の猫と一匹の青い猫＞、＜Sidewalk＞、＜Cantaloupes II＞など年代も様々な5作品が出ており全てエスティメートの上限以上で落札されています。アンディ・ウォーホルは先日クリスティーズのオークションでマリリン・モンローの肖像が約250億円で落札されたことで話題となりました。さらなる評価の高まりが感じられるウォーホル他、アメリカの1960-90年代版画も弊社では多く取り扱っております。
また前半ではこれまでのセールに引き続き、草間彌生の版画が勢いのある結果を残しています。出品7点で落札総額は2714万4500円と作家別では最高額となりました。Lot 010、Lot 011の富士山をモチーフとした作品は現代作家とのコラボレーションも多く手がけるアダチ版画研究所によって刷られた近作で、各652万4000円/ 442万7000円で落札されています。内1点はマルチプル作品でありながらこの後に出品されていたユニーク作品の値段(792万2000円)に近づく結果を残しています。
Lot 041 ピエール・スーラ―ジュの＜Lithographie nº32a＞（リトグラフ、1974年、ed.95）、こちらはEstimate60-80万円のところ337万8500円という結果となりました。制作年の割には状態が良いことも入札を集めた要因となったようで、海外からも多くのご参加がありました。
ユニーク作品群の中ではLot 073 ロッカクアヤコ＜Untitled＞（段ボール・アクリル、2007年）が今回の最高落札金額となり注目を浴びました。こちらは120cmx75.5cmの段ボールを用いた大判の作品になります。エスティメート600-800万円のところ、最終価格は1572万7500円となりました。
また前回その伸び率で高い注目度を得た今井麗の作品が3点出品されました。ダイニングに座るクマとトーストのモチーフが参加者を魅了した Lot 080＜お預けのクマ＞（キャンバス・油彩、2014年）はEstimate 60-90万円のところ733万9500円まで上昇、エスティメート高値の約8倍の値で落札されました。
今回カタログの表紙を飾ったジャン・マリー・ハッセルの作品; Lot 057＜Transcription＞（キャンバス・油彩、2013年）は100号という迫力のあるサイズで、ソウルでの展覧会歴もある作品となっています。こちらはエスティメート30-50万のところ157万2750円で落札されました。日本や韓国での展示歴が多いことから、さらなる出品の機会が期待される作家となっています。
Lot 070：今井俊満＜波濤図＞（キャンバス・アクリル、1992年）はこちらも120号の大型作品で、40万円から開始し110万6750円の結果を残しました。マレットオークションでは今井俊満を始め今回高額落札となったピエール・スーラ―ジュなどアンフォルメル作家の作品も多く扱っております。
今回初出品となる作家では、ダリやマグリッドによるシュルレアリスムの精神を受け継いだ作品を多く制作しているラファル・オルビンスキのロットが多くの人気を集めました。Lot 059 ＜作品＞（キャンバス・アクリル、1993年）は100万円から競りが始まり、最終的には233万円で落札されています。
同じく初出品作家の今津景による Lot 175＜Missing Heart＞はエスティメート30-40万円のところ180万5750円での落札となっています。今津はメディアにあふれる無数のイメージをPhotoshopで再構築しキャンバスに描き表すという制作手法を用いており、海外でも評価が高まっている作家です。
今回は自社開発のオンライン同時入札システムを導入しての初のセールとなり、上述の他にオンライで入札が加熱したロットも多くございました。
オンライン同時入札では、お手持ちのPCやスマホから簡単に競りにご参加頂くことができ、アートの購入をより身近なものに感じて頂けるサービスとなっております。ご参加にはWEB会員登録が必須となりますので、お済みでない方は是非次回開催時までにご登録下さい。
Sale 220519 落札結果
■次回オークション日程
9月上旬
出品締切は7月下旬を予定しています。
出品予定作品の査定は無料で承りますので、是非お気軽にお問合せ下さい。
■お問い合わせ：info@mallet.co.jp
セール前半にはロッカクアヤコ、KYNE、LYといった日本のコンテンポラリー作家による版画の他アンディ・ウォーホル、ディヴィッド・ホックニー、パブロ・ピカソ、マルク・シャガールなど海外作家の版画の良品が揃いました。
Lot 003：バンクシーの＜Pulp Fiction＞（シルクスクリーン、2004年、ed.600）はエスティメート 400-600万のところ815万5000円（手数料込み/以下同様）で落札。バンクシーのプリントはサインやed.の有無によりその値段も大きく変動しますが、こちらはサインなし・ed.600の作品ながら入札を集め、他図柄作品についても今後の伸びが期待できる結果となりました。
アンディー・ウォーホルによるプリントは＜Marilyn (Announcement)＞、＜サムという名の猫と一匹の青い猫＞、＜Sidewalk＞、＜Cantaloupes II＞など年代も様々な5作品が出ており全てエスティメートの上限以上で落札されています。アンディ・ウォーホルは先日クリスティーズのオークションでマリリン・モンローの肖像が約250億円で落札されたことで話題となりました。さらなる評価の高まりが感じられるウォーホル他、アメリカの1960-90年代版画も弊社では多く取り扱っております。
また前半ではこれまでのセールに引き続き、草間彌生の版画が勢いのある結果を残しています。出品7点で落札総額は2714万4500円と作家別では最高額となりました。Lot 010、Lot 011の富士山をモチーフとした作品は現代作家とのコラボレーションも多く手がけるアダチ版画研究所によって刷られた近作で、各652万4000円/ 442万7000円で落札されています。内1点はマルチプル作品でありながらこの後に出品されていたユニーク作品の値段(792万2000円)に近づく結果を残しています。
Lot 041 ピエール・スーラ―ジュの＜Lithographie nº32a＞（リトグラフ、1974年、ed.95）、こちらはEstimate60-80万円のところ337万8500円という結果となりました。制作年の割には状態が良いことも入札を集めた要因となったようで、海外からも多くのご参加がありました。
ユニーク作品群の中ではLot 073 ロッカクアヤコ＜Untitled＞（段ボール・アクリル、2007年）が今回の最高落札金額となり注目を浴びました。こちらは120cmx75.5cmの段ボールを用いた大判の作品になります。エスティメート600-800万円のところ、最終価格は1572万7500円となりました。
また前回その伸び率で高い注目度を得た今井麗の作品が3点出品されました。ダイニングに座るクマとトーストのモチーフが参加者を魅了した Lot 080＜お預けのクマ＞（キャンバス・油彩、2014年）はEstimate 60-90万円のところ733万9500円まで上昇、エスティメート高値の約8倍の値で落札されました。
今回カタログの表紙を飾ったジャン・マリー・ハッセルの作品; Lot 057＜Transcription＞（キャンバス・油彩、2013年）は100号という迫力のあるサイズで、ソウルでの展覧会歴もある作品となっています。こちらはエスティメート30-50万のところ157万2750円で落札されました。日本や韓国での展示歴が多いことから、さらなる出品の機会が期待される作家となっています。
Lot 070：今井俊満＜波濤図＞（キャンバス・アクリル、1992年）はこちらも120号の大型作品で、40万円から開始し110万6750円の結果を残しました。マレットオークションでは今井俊満を始め今回高額落札となったピエール・スーラ―ジュなどアンフォルメル作家の作品も多く扱っております。
今回初出品となる作家では、ダリやマグリッドによるシュルレアリスムの精神を受け継いだ作品を多く制作しているラファル・オルビンスキのロットが多くの人気を集めました。Lot 059 ＜作品＞（キャンバス・アクリル、1993年）は100万円から競りが始まり、最終的には233万円で落札されています。
同じく初出品作家の今津景による Lot 175＜Missing Heart＞はエスティメート30-40万円のところ180万5750円での落札となっています。今津はメディアにあふれる無数のイメージをPhotoshopで再構築しキャンバスに描き表すという制作手法を用いており、海外でも評価が高まっている作家です。
今回は自社開発のオンライン同時入札システムを導入しての初のセールとなり、上述の他にオンライで入札が加熱したロットも多くございました。
オンライン同時入札では、お手持ちのPCやスマホから簡単に競りにご参加頂くことができ、アートの購入をより身近なものに感じて頂けるサービスとなっております。ご参加にはWEB会員登録が必須となりますので、お済みでない方は是非次回開催時までにご登録下さい。
Sale 220519 落札結果
■次回オークション日程
9月上旬
出品締切は7月下旬を予定しています。
出品予定作品の査定は無料で承りますので、是非お気軽にお問合せ下さい。
■お問い合わせ：info@mallet.co.jp